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【書籍レビュー】「Unityの教科書 Unity2018完全対応版 2D&3Dスマートフォンゲーム入門講座」通称:猫本

こんにちは、Takahiko(@takahiko1969)です。
前回に引き続き、今回もUnityの入門書をレビューしてみます。
今回レビューするのはこの本です。

Unityの教科書 Unity 2018完全対応版 2D&3Dスマートフォンゲーム入門講座 (Entertainment&IDEA)

Unityの教科書 Unity 2018完全対応版 2D&3Dスマートフォンゲーム入門講座 (Entertainment&IDEA)

 

 

 

 

【どんな本か】

Unity2018完全対応のUnity入門書。サンプルゲーム作りを通してC#の基礎も勉強できる

 

 

【ここが素晴らしい!】

制作したゲームをAndroid/iOSで動かすための手順が詳しく書いてある

ビルド(実機で動かすために必要な作業)の際に必要な、XcodeやAndroid StudioとJDKのインストール方法とビルドの方法を図解で丁寧に書いてくれているので、サンプルゲームを作成したらすぐに自分のスマートフォンで動かしてみることができる。

というか、各章の終わりにビルドするように指示される部分があるので、本をやり終えるころには、自然とUnityで作ったゲームをスマートフォンで動かすことに慣れると思われる。

 

C#スクリプトの基礎的な話と書き方を図解でまとめてくれている

初心者はどんなに簡単な入門書でも、いきなり「変数・引数・返り値」とか「プレハブ・インスタンス」とか言われたらその時点で意味不明なんです。

この本のすごいところは「変数」にしても「引数・返り値」にしてもわかりやすく図解してくてれるので、言葉の定義を見てちんぷんかんぷんな初心者もイメージでその言葉が何を意味しているのか理解できるようになるところ。特にC#の章は他の本で勉強している初心者も必読。

 

ゲームの設計方法を5つのステップに分けて機械的にできるようにしてくれている。

この本で制作するサンプルゲームは制作するのが非常に簡単(な気がする)ものが多い。しかし、サンプル全てが5のステップにそって出来ているので、この本を終えた後、自分でゲームを1から設計し自作するときには、この本で身に着けた5つのステップがきっと役に立つと思う。

 

サンプルゲームの数が5個もあり、自分がやった3冊の中では最多

私が取り組んだことのある別の2冊の本も、初心者向けに書かれていて、素晴らしい良書なのですが、Unityやスクリプトになれるコツは「数を多くこなす(作る)」ことだとUnityのベテランから聞いたことがあります。
私個人としても数をこなしているうちに、どんどん楽しくなってきたし、たとえ簡単なゲームだとしても、「ゲームを完成させたことがある」という事実は成功体験として今後のモチベーション向上にも有用だと思うのです。

 

レベルデザイン(難易度の調整)について記載されている。

Unityの使い方を覚える、ということからは少し脱線するのかもしれないが、自分で開発をするようになったとき、レベルデザインを意識するとより面白いゲームができること間違いなし! 

 

猫がかわいい!

本に出てくる猫のイラストがかわいいんですよ!いや、ほんとに。
これはモチベーション保つために重要(個人的)

 

 

【ここがおしい!】

サンプルで作るゲームが簡単すぎる

ここは習熟度との兼ね合いもあるのだと思うのですがたとえば、
「ゲームが好き」→「自分でも作ってみたい」→「Unity使ってみようかな」
という流れでUnityに触り始めた人にとってはサンプルゲーム(特に最初のほう)は作っている中で物足りなく感じるのではないかと思います。
できれば後半でもう少しゲーム性の高いサンプル(特に3D系とか)があればより素晴らしい教本になるかと思いました。

サンプルの素材が全て独自のものが使われているのでなかなか流用が難しい

サンプルゲームを作成する際の素材が全てこの本独自のものなので、サンプルゲームを基にゲームを自作してストアで公開するといったことがなかなか難しいです。もし、フリー素材やアセットストアを使用したサンプルゲームがあれば、より今後につながり易くなるのかなと思いました。

 

【まとめ】

これまで何冊かのUnity初心者本に取り組んでみましたが、個人的には最初の一冊としては一番おすすめの本です。サンプルも2Dと3Dが両方あり、C#についての基本的な話も一通り書いてあるので、この本を1冊しあげるころにはUnityもC#もある程度慣れてくるのではないでしょうか。

本の最後で著者の方も「技術より作りたいものを見つけよう」と仰られていましたが、この本をやったあとは、自分が作りたい分野(例えば、私であればVR)にフォーカスしていくとより楽しくそして効率的にUnityの勉強ができると思います。もちろん、私のように他の教本もやってみるというのも一つの手だと思います。基本は「習うより慣れろ」ですから。

Unityの教科書 Unity 2018完全対応版 2D&3Dスマートフォンゲーム入門講座 (Entertainment&IDEA)

Unityの教科書 Unity 2018完全対応版 2D&3Dスマートフォンゲーム入門講座 (Entertainment&IDEA)

 

ここまで読んでいただき感謝です!

 

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